グループワークとその中での役割
今週はManagerial Economicsのグループワークがハイライトであり、リーダーシップやグループミーティングの運営をグループ全員で見つめ直し、グループの結束をより固める良いきっかけにすることができた。
Economicsの授業では次週火曜日にグループでのプレゼンテーションを控えたケーススタディの宿題があり、我々のグループは金曜日の夕方に朝からグループミーティングを行った。
今回のケースは3種類のファスナーを作っているメーカーがコストや値付け、製品ラインのストップも含めて最適な戦略を考えて提案するというものであり、これまで4回の授業で学んだプライシングの総復習になる内容であった。
リーダーを支えるために…
今回から我々のグループではファシリテーターを持ち回りで決めることにしており、今回はアメリカ人のJoshがファシリテーターを務めた。
このJoshは主導権を握る(握りたがる)ことが多いのだが、彼は比較的自分の意見に固執しがちで、他人からの意見に対して若干否定的に見えるリアクションを取りがちな学生だと感じていたが、彼を動かすことがこのグループをうまく運営することの鍵だとも感じていたため、この2週間ほど彼と色々な授業で意図的に隣に座り、彼自身の良い部分(チームをしっかりまとめて最後まで引っ張ろうとする姿勢など)を積極的に褒めることに力を注いできた。
その結果(?)、Joshのチームオーガナイズの仕方にかなり変化が見られたと感じている。今回もミーティングのリマインダなどの細かい点や、ミーティング中にも他のメンバーの意見を積極的に取り入れようとするなど、彼なりに積極的にリーダーシップを演じようとしていると感じられた。
さらにそんな場面に私も呼応するようにして、ミーティング前に事前にデータを整えてシェアしたり、真っ先に意見を出すように意識したりすることで、各メンバーがこれまでに加えてより前のめりにミーティングに参加するようになったと感じている。
チームとしてまとまってきた気がする
金曜日のミーティングは結局7時間半に及んだが、最後はメンバーも全員が「やりきったね!」という空気をシェアして終わることができ、いいチームだという自信を全員が持てていると感じることができた。
課題を進めていく中では、ケースの中で与えられているコストをどのように捉えれば良いかでスタックしてしまったのだが、途中で気づいた「このケースに載っているデータは単純に前年のデータを使った意味の無い試算であり、このデータを使うことは間違った判断に繋がると思う」という考えを提案し、グループの納得を得ることで、全員で議論を前に進めることもできたと思う。
その後もケースの中で特に求められていない、特定のラインを閉じた後にそこで使っていた機材をどのように活用するかや、機材を売却して得たキャッシュをどのように次の戦略に活用するかという部分まで提案し、一つのケースから余すところなく学びを得るきっかけをチームにもたらすことができたと感じている。
MBAでの自分のリーダーシップ
上記のような行動を通して、これまで日本でとってきたリーダーシップスタイル(今回Joshがとっているスタイル)とはまた違うスタイルが見えてきている。
言語的に一歩引かざるを得ない場面が多い中、それを生かして一歩引いた観点からしっかり絞り込んだ議論のポイントを提案したり、メンバー一人一人とじっくり対話してチームの空気を丁寧に作っていくというスタイルが今の自分にはピッタリ当てはまりそうなので、今学期はその役割にフォーカスし、新しいチーム運営の手法を開拓していきたい。