Your focus determines your reality.

思ったことや新たに知ったことのメモとして。元々は留学中に考えていたことを記したブログでした。

プロトタイプを作るスピード感

Digital Product Managementの授業では、ユーザストーリーの作成から実際のサービスのモックアップを作成するところまでを5日ほどで行うという体験をできた。

ユーザストーリーの作成においては、ギフトを贈る、という行為に着目し、ギフトを贈る際にユーザが何を考え、どのように行動しているのかをインタビューを通して掴んでいった

また、ストーリーの中でどこにユーザのニーズがあるかを理解するというプロセスは、Lab to Marketの演習で作成したカスタマージャーニーマップにも共通するものを感じた。

 

先学期のマーケティングの授業ではセグメンテーションやターゲティングなどの上位概念を学んだが、今学期ではその定石に基づき、より現場での実践に近い演習を通して、ユーザの求めるものという抽象的な要素をどのように汲み取るかを学ぶことができており面白い。

 

これらの演習を通して思うことは、仮説立案力とその検証力が重要であるということだ。

闇雲にユーザにインタビューしたりするのではなく、Lab to Marketの授業で学んだ通り自分たちの仮説が何であるのか、それを検証するためにはどのような方法があるのかということを認識した上で必要な情報を集めていかなければ、どこに着目して良いのかが定まらない無意味なマップやストーリーが出来上がってしまう。

今回の例で言えば、ユーザに対するインタビューはダブルダイヤモンド(問題発見とソリューション立案のためのアイディア発散・収束)のうち、問題発見のための仮説検証を通して問題点を絞り込んで行くフェーズに該当するはずだ。

こうした頭と体を動かす体験型演習の中でも自分がフレームワークのどこを辿っているのか、全体のプロセスの中でどのフェーズにいるのかを意識することこそ、MBAでできる最も効果的な鍛錬だろう。

 

実際のモックアップ作成では、今回初めてBalsamiqというアプリを使用している。パワーポイントに似たソフトウェアだが、web画面やアプリ画面に必要となるアイコンや画像素材が大量に用意してあり、それぞれのページイメージに置いたボタンなどに他のページへのリンクを貼ることで、実際のウェブサービスモックアップを簡単に作ることができる。

特に使い方の解説を受けることもなく簡単にWebサービスの画面推移イメージが分かるモックアップを数時間で作ることができた。一番最初にユーザに見せるプロトタイプとしては十分すぎるクオリティのものを数時間で作れることに衝撃を受けるとともに、この次のステップとして、簡単なプログラミングで実際のアプリを作ることができればもう1ステップ踏み込んだ仮説検証ができるという思いが沸いてきた。

夏休みには他の学生がインターンに時間を使っている一方で、自由に使える3カ月間があるので、今学期学んだことに上乗せすることで強みになるようなスキルを勉強することに時間を使ってみようかと考え始めた。