Your focus determines your reality.

思ったことや新たに知ったことのメモとして。元々は留学中に考えていたことを記したブログでした。

Lab to Marketのグループでの衝突

学期当初から何となく恐れてはいた事なのだが、Lab to Marketのグループ内で衝突が起きてしまった。

具体的にはアメリカ人男性Daneとインド人女性Kavithaのすれ違いによるものであり、2人の性格が上手く噛み合っていない事が問題だと思っている。アメリカに来て初めて明確にコンフリクトを経験しているので、原因と今後の対策について今考えていることを書いてみたい。

 

背景

Daneはクリエイティブなアイディアを出していくこととプレゼンテーションが得意な元役者であり、唯一のアメリカ人であることもありグループ内ではファシリテーター的な役割に立つ事が多い。

人当たりは良いのだが、若干気が短い。そのため、場をまとめなければならないという責任感からイライラしてしまう事がしばしばあった。

 

Kavithaは真面目で繊細なタイプ。課題に対しても細やかに気を使い、責任感を持って最後まで取り組む人物だ。

論点整理が苦手で、かつ自分の考えを早口でまくしたてる癖があり、人の話を遮って論点が見えないまま話し続けてしまうこともしばしばであった。

 

この2人の性格の相違から、Daneファシリテーションの中に上手くKavithaがハマらずDaneが露骨にイライラを抑えて話している場面があったり、KavithaDaneについてグループを自分の支配下において仕切りたがっていると愚痴を言ったりする事が増えて来ていた。

これらに対しては、2人と個別に話す中でもう1人の良いところを褒めるなどしてみていたのだが、あまり納得を取り付けられていない感触を感じていた。

 

トリガーとなった出来事

こうしたバックグラウンドの中、今回の衝突の直接の原因は自分にもあったと感じている。

水曜日に提出したカスタマージャーニーマップについて火曜の夕方にオンラインミーティングを行い、どのような内容を載せるかを打ち合わせ、その後の作業は私が担当していた。

ディスカッションから3時間経った10時半には作業を終えて他のメンバー宛にチャットで送付したのだが、ミーティング後からそれまでの間にグループのチャットでKavithaと作業内容の細かい部分について相談をしていた(実際には全メンバーが読めるところで相談していたが返信したのがKだけだったという状況)。

翌朝になり作業した物を提出したのだが、授業の中で急に我々のグループがたまたま指名され、予期していなかったプレゼンをすることになってしまった。この時になってDaneは自分がまだ資料を見ていない事、そもそも資料がどこにあるのかを知らない事を主張し始め、また資料を見た後にはフォーマットを前回提出した同様の資料から変えた事や、一度ミーティングを終えた後にチャットでさらに細かい議論を「勝手に」重ねていたことについて授業中に怒り始めてしまった。

さらに、Daneが資料を見ていないと言ったために急遽プレゼンしたKavithaについてもDaneは怒っていると勘違いしたようで、そこにも反感を持ってしまったようであった。

授業を受けながら少しチャットで会話し、授業後に20分ほど残って話をすることとなった。Daneの主張としてはグループで決めたことをちゃんと守り(資料の内容について言っているようだった)、グループとして一丸となって動こうというものであり、その点では筋が通っているように見えたが、シェアされている資料を読んでいなかったことや、皆が読める場所での議論を「勝手に進めた」と見なされたことに対してはKavithaが納得いかないとして、Daneが帰った後も愚痴を言い続けている状況であった。

 

今後の対策について

今回、直接の引き金となったのは前日夜に作業をしたために最終提出物について全員が目を通せていない状況になってしまった事だが、実際の原因はこれまでの微妙な意識のすれ違いにあると思っている。

ここで自分にできる事といえば、個別にそれぞれのメンバーにアプローチして意識合わせを促していく「調整」に他ならないと感じている。まさに日本企業で働いてきた我々が得意とするチーム運営方法である。

今の意識のすれ違いは、言葉には出さずにナアナアにして来た部分で何となく感じて来た違和感の積み重ねであり、それを解決するために、これまで何となくふわふわ決めていたスケジューリングを明確に行い、それに向けて誰がどのような役割を担うべきなのか、何を話し合うべきなのかを事前にそれぞれのメンバーに意識付けしていく事が今のグループには必要だと思っている。

またこうしたプロセスの中ではそれぞれのメンバーとも個別にコミュニケーションを取り、不満を吐き出させて聞きだしながら細かい軌道修正をしていくことも有効だろう。

早くも残り4週間となった春学期だが、ここからさらにグループプロジェクトも加速していくので、グループ運営にも力を入れ、このグループで何とか完走を果たしたい。