Your focus determines your reality.

思ったことや新たに知ったことのメモとして。元々は留学中に考えていたことを記したブログでした。

Problem Framing

今週のLeadershipの授業はこれまでと打って変わってスピード感があり、教授のファシリテーションも良く、いかにもMBAという授業であった。

(教授も言っていたが、どうやら一部の学生がMidTermのフィードバックでボロクソに書いたために改善を図った模様)

 

何よりテーマがリーダーシップに必要な要素であると感じた。

テーマは「Framing(問題・課題の特定)」についてであり、会社経営側と従業員側の不和を扱った2つのケーススタディをモデルとして、本当に解決しなくてはならない問題は何かを特定するために必要となる観点と、そもそも問題を特定することの重要性(それによってソリューションが全然違うものになってくる)を学ぶというものであった。

まず、授業前にケースを読み、「このケースで起きている問題は何か?」という事前課題を解いて行ったのだが、クラスの大半は解決策を書いてしまう(「もっとこうした方が良いのにしていない」など)か、非常に細かい問題を取り上げてしまう(「誰々と誰々の仲が悪いこと」など)という結果が紹介された。

私も後者の一人で、各論に目が行ってしまっていた。

 

本来リーダーが取るべきProblemFramingは、以下の観点を意識することが重要だという。

・短期的問題/長期的問題の視点の切り替え

・解決策の提示に終始していないか

・一般論/具体論のバランス

・個人レベルの問題/組織レベルの問題の視点の切り替え

・因果関係の紐解き

視点を切り替えて問題を明らかにしながら、それらの因果関係を考え、表層的な問題と本質的な問題(本当に解決すべきもの)を整理していくプロセスが必要であると理解した。

 

またケーススタディの中では、経営者と従業員の不和がどこから起こっているのかをロジック立てて解明していき、表層的な不和ではなく、長期的な戦略が不明確であることが問題だという根本的な問題を特定するというプロセスをクラス全員での議論で行い、自分の近視眼的な問題特定に気づかされ目からウロコが落ちることとなった。

これまで自分の得意分野だと思っていた論理的思考の超基本である「イシューを押さえる・押さえ続ける」ということができていなかったことに気づかされたことと、ケーススタディを通して具体的に問題特定のプロセスを学べた点で、非常に実りある3時間を過ごすことができた。

せっかくMBAでハードスキルとしてリーダーシップを学べるまたと無い機会なのだから、できるだけ多くのことを身に付けて持ち帰らなければと改めて気を引き締める機会となった。