Your focus determines your reality.

思ったことや新たに知ったことのメモとして。元々は留学中に考えていたことを記したブログでした。

リーダーシップの発揮によるチームの変革

Leadershipクラスのテーマは上述の通り「組織変革について」。こう書くと大それた事で、受講前はとっかかりが無さそうに感じていたが、論理的に解説されて腹落ちした良い授業であった。

ポイントとしては「正解は無いが、押さえるべきいくつかのポイントはある」といったところ。特に衝撃的だった「論理よりまずチームメンバーの感情に訴えること」について、以下に記載しておきたい。

 

今回の授業では、論理的な説明をされると人は本能的にシャットダウンしてしまうので、それよりも感情に訴えることが最も強調されていたポイントであった。

教授は基本的に「正解はない」としていたものの、ケーススタディの中で従業員(という役割のクラスメイト)に対してマーケットの変化の説明から始めたクラスメイトに対しては明確に諌めていた。

 

難しいのは、ただ感情に訴えると言ってもその訴え方は論理的に考える必要があるということ。組織を変えるために障害となるものは何か、組織のメンバーが大切にしているものは何か、そして意識をどのように変えなくてはならないかを明らかにした上で、それをそのままチームメンバーに説明して説得するのではなく、チームメンバーが感じ取れるように行動に映し出したり、ビジュアライズすることが必要。

特に今回のケーススタディのように、全員が経営戦略やマーケティングを理解しているわけではないチームを動かすためにはなおさらそれが必要である。

 

ケーススタディの中で例として挙げられていたものとしては、以下のようなものであった。長年従業員を家族のように扱い、その企業文化への愛着が従業員の働くモチベーションになっている老舗ガラス瓶メーカーの新任COOが、プラスチック製ボトルの急成長という脅威に対してどのように危機感を植え付けるかというケース。

従業員が愛する企業文化の象徴となっている会社が振る舞うフリーランチの場において、競合であるプラスチック製ボトルのケチャップを従業員に使わせて脅威を「感じさせる」事で危機感を植え付けることもできる。

ついついいつも論理を長々と述べて説明しようとしてしまう(それを聞いてくれるチームメイトに依存しがち)な自分にとっては本当に新しい世界を知った瞬間であった。

 

ただしこの授業で学べる「知識」は、知ったからと言ってすぐに実践出来るものではない事も事実であり、これを使って今後実践練習を積む事でそれが出来るようになるものだと思うので、意識的に「感情に訴える事」「そのために言葉で説明・説得せず行動やビジュアライズすることでそれを実現すること」をグループワークの中などで行なっていきたい。