MBA、横から見るか、下から見るか

今学期は所謂MBA的な授業というよりも、大学の経済学部のような授業が中心となった。

正直なところ、この３ヶ月で学んだものと今後自分がやりたいことをダイレクトに結び付けるのは難しいのだが、自分が本当にやりたい「自社の強みを生かした新しいビジネス作り」の手法が３ヶ月で魔法のように身に付くとは当然思っていないので、それは構わない。今学んでいる基礎的な知識を組み合わせて応用していく事が楽しみである。バスケの試合で活躍するため、今はまだ走り込みとドリブルとシュートの練習をしている感覚だ。

ただ、ここ数週間ほど、改めて「ここでの行動は、ここに来た目的に沿ったものでなければならない」と感じている。

日本にいてMBAというものを見ていたときは「登るべき山を遠くから見ている」感覚だったのだが、いざその中に飛び込んでみると、当たり前だが今学期のような地味なロードワークが続く。山の例えで言うと、麓から登っている時は頂上が見えず、淡々と歩く時間が続いているような感覚を覚えている。

しかし結局「MBA」なんてものはイチ学位に過ぎず、それを取るのはこうした毎日を淡々と過ごしているだけでも達成できるものなのかもしれない。逆に言えば、淡々と過ごしてしまうとあっという間に２年間は過ぎてしまう。

学位を取るためにここに来たのではないと常に自分に言い聞かせるとともに、まさに今目の前にある環境こそが自分に与えられた最高の機会だということを忘れず、来学期以降もコンフォートゾーンを飛び出し続けたい。