Your focus determines your reality.

思ったことや新たに知ったことのメモとして。元々は留学中に考えていたことを記したブログでした。

AASLというクラスでの学び

日本で採用担当をやっていたということを知っているクラスメイトから、AASLのクラスでの経験をresumeに書くとしたらどう書くべきか?」という質問を受けた。その場では普段思っていたことをサラサラと答えたが、せっかくなのでAASLというクラスで学べることをここにまとめてみたい。

 

AASLとは

AASL(Academic Advancement through Service Learning)は、「ボランティアを通して英語を学ぶクラス」と定義されてはいるものの、実際の内容はそれに止まらない。

クラスは講義半分、ボランティアの実習半分で、講義の内容は英語というより社会学のクラスに近い。そのため、教室で学ぶ概念的なものと、実際にボランティアを通して学ぶものをいかに結びつけるかと、ダイバーシティのあるクラスメイトの議論を盛り上げることでクラス全体の学びを最大化することが、授業から得るものを最大化するキーポイントだと考えている。

 

具体的にどんなことを学んできたか

これまでにクラスで取り扱ったテーマは以下の通り。

-Importance of “Why” (and What)

物事をする根本にある「なぜそれをするのか」を認識する。

-What’s my Lens?(Single Story)

先入観と偏見について。何かを見るときに、自分がどのような先入観を持ってしまっているのかを認識する。

-Community Revitalization

地域再興について、そのプロセスと難しさ、成功のカギを地域の事例から学ぶ。

-Volunteerism

アメリカの文化である「ボランティアリズム」について。自分の持っているリソースを他人のために使うという文化の理解。

-Social Justice

社会正義について。世の中の何を変えて行くべきかについて、考えるプロセスを学ぶ。

-Leadership

 リーダーシップとは何か、リーダーシップのタイプはどのようなものがあるか、自分のリーダーシップタイプは何か。

 

個人的には、クラスの中心となる議論はCommunity Revitalizationだと思っており、そのプロセスの中にVolunteerismLeadershipSocial Justiceなど他の要素がどのように重要性を持っているかを結びつけて行くのが良いと感じている。

例えばRevitalizationというプロセスの中では市民と政府、企業が一体となって地域再興を進めて行く必要があり、そのそれぞれのプレイヤーが持っているVolunteerismをハブのような存在であるNPOが結びつけることで、リソースが上手く回り、地域再興のサイクルを回すエンジンとなって行く。

またその中では当然リーダーシップが求められるし、リーダーシップの方向と強さを決定づけるのはそのリーダーが持っている”Why”(や、時には先入観、Social Justiceへの考え方)に他ならない。

 

さらに教室の外では…

ボランティア実習では実際にリサイクルショップや小学校などに行き、自分自身がコミュニティをより良いものにすることに携わることができる。

リサイクルショップでの実習は、ある人にとっては不要となったリソースを別の必要としている人に提供する役割の一端を担えるし、小学校での読み聞かせは自分の持つ「本を読む力」と時間というリソースを、夏休み中に教育の機会を求める子供に提供できる。これまでボランティア活動に興味を持てなかったのはその意義を理解していなかったからであり、クラスを通してその意義を感じることができるようになったことは大きな成果の一つであると思う。

 

何より、クラスの雰囲気が良い!

またもう少しミクロな視点で考えると、やはりクラスメイトとのチームワークが大きな存在となっている。

上記の学びは、クラスメイト無くしてはあり得なかった。このクラスのレクチャーは、とても抽象的な概念を色々な資料(文章や動画など)に触れながら、クラス全員で噛み砕いて行くという進み方をする。

その中で、講師やクラスメイトの言葉によって意味を理解することもあり、また自分の言葉もときにはクラスメイトの理解を促進することになっていると考えている。幸いにしてクラスの雰囲気はとても積極的で、クラスメイト同士の仲もとても良いため、いつも意見が活発に飛び交うクラスだと感じている。

自分自身が拙い英語でも何か発信することで、議論が活性化し、クラスメイトから得るものもより多くなるため、どれだけクラスに食い込めるかが成功のキーポイントだと思う。